GW南紀いってきたよ

~ツアー報告と見せかけた企画者の独り言

この前のGWに南紀行ってきた。面子がめちゃ多くて、一回生もめちゃ多くてどうなんねやろとはらはらしてましたが、なんとか無事京都に帰ってこれてよかった。今回のツアーは面子がよかった。南竹、纐纈、岩佐さん、谷口さん、中島さん、金子、轟、斉田、水田の計10人の大所帯!!しかも上回面子を見ると、纐纈以外まだツアーしたことない人らで未知数やったけど最高でした。なんせおもろい。至る所でじジャン頻発するし、酒の量はありえへんし、そら喉もかれますわ!!いやほんま。うん。いままで企画するのはするがポシャル事もたびたびとぐだぐだでしたが、やっぱ企画はいいや!!自由にできるのがいいですね。皇帝的にはかなりしんどかったと思う。特に1回生にとっては!!初ツアーで1000UP越えですもん。俺が1回ならひたすら切れて滝がするな。うん。若干季節はずれのこの時期に何故、この原稿かいてるか?、出し忘れてました。なんでやめますわ。

さて、話は変わって、もういよいよ夏ですね。夏といえばカキ氷にアイス、お祭りに、一夏の恋といろいろありますが、やっぱ夏といえば高校野球でしょ!!そう夏の甲子園!!あのうだるような暑さの中食べる、凍ったオレンジジュースや勝ち割りは絶品ですよ!

いきなり何の話やねん?

そう感じた方も多いと思います。ではここで今回のエトセトラのしゅしを書くとだ。

生でスポーツを見ることのススメです。

回生のなかには下宿している人もいるでしょう。ということで書いてみました。いや嘘です。きっかけは去年ある人から『なんでテレビでもやってるのにわざわざ金払ってまで見にいくん?』こういう質問を受けました。それまで漠然と見にいってたものにとっては寝耳に水みたいな質問でした。答えはやっぱり、なんちゅ~かテレビでは感じられへん風の空気や雰囲気おとなどをきけるからかな。うまく説明できへんけど…『テレビで見たほうが細部までよく分かるが名まで見ると全体が見れていい』。こういう指摘は昔からよくあるが、それだけではないと思う。例えばKING OF SPORTSの名を欲しいままにしてる?ラグビーなんかは細部に関してはマジでテレビのんがよく分かる。スタジアムに行ってもあれ?今なんでターンオーバー(ボールを持ってるチームが変わること)されたんとかはよくわからん。でもスタンドで家から持ってきたビールとおにぎりを食いながら見てるときの幸せ感といったらないですよ。それに…この前見たオールブラックスのハカにはマジで感動してしまったし。全身から鳥肌が立ちました。うえがハカです。ぶっちゃけ、全身から鳥肌が立ってくる経験っていうのはそう何回もできるわけではないけどそれに出会えたときの感動はすごいものがある。

で、前の話に戻って甲子園ですよ。とりあえず初めてスポーツを見るという人にとってはこれ程とっつきやすいものはないでしょう。応援するほうは決まってるし、決まってなくても、負けてるほうを応援したくなる。ほんでなんせ外野はタダなんです。何回出入りしても自由。試合の合間に30分のグランド整備の時間があるねんけどその間に阪神甲子園駅近くのコンビニに行っても問題なし!!敷居が低いってことですな!それに単に敷居が低いだけでなく、感情移入がしやすい。じぶんとさして年齢の変わらない高校生が目の前で自分には及ばないパフォーマンスを見せている。そこに至る道には数々の苦難があったことだろう。それにもめげず、むしろ打ち勝って甲子園という大舞台で一花咲かす高校球児たちには感動を覚える。こんなにいきやすいスポーツもないんじゃなかろうか?

特に甲子園では外野もお勧めだが、是非アルプスに言ったらいいと思う。いわゆる応援席。誰が言っても自由。すごい熱気ですね。しかも近くなって、応援合戦が繰り広げられてるからみとっておもろい!!ビバ野球。

ただ、まあこの部で夏合宿に行ってるうちに甲子園は終わってしまうわけで、そこらへんは本当に難しい選択やと思うよ。マジで!!これからちょっとずつ生観戦の仲間をみつけたいんでチョクチョクかくかも…期待しててください



今まで生で見た試合ベスト3!!!!!

1、ここは文句なく、ヴィッセルVSアビスパ…去年のJ1―J2入れ替え戦。弾丸ツアーのバスに乗って、福岡の地にまで応援に行きました。重要な試合のためかスタジアムの雰囲気が今まで味わったことのない感じでした。凄いいい経験ができたと、神戸がJ1にあがった今は思っとります。

2、いつかのオリックスVSロッテ。これもいい試合やった。ってかこの試合で何が印象にのこってるかって、ウェーブをまきおこしたんよ。なんか仲良くなったアンちゃんと一緒に!!凄い快感やった!!この年、ブルーウェーブは見事優勝!!なんやかんやで心に残ってるね。


3.横浜VS PLには理屈抜きに感動したし、思いでも残ってますね!!!松坂とPL打線の迫力に頭が下がった記憶がある。

南紀ツアー 5月3日

南紀ツアー 53

                    水田

昨晩はよく眠れ、疲労も回復した(気がする)し、何よりも先輩から「今日は楽!」と聞いていたのでやる気で出発。最初のトンネルを抜けた後は林道が続いている。アップダウンもなく平坦な道が続き、絶えず変わり続ける風景と相まってとても清々しい気分になる。なんというかこのツアーで初めてサイクリングをしているという気になれた。その後途中の分岐でダートに進むことになり恐る恐る足を踏み入れる。少し上った後ゲートにぶつかるがそこには「この先道が崩れている恐れあり」の文字が・・・。コイントスで進むか否かを決めた結果(?)引き返すことに。(後に合流した中嶋さんからあの先の道が本当に崩れていて担がねばならないところもあり相当危険だったと聞き冷やっとしたのを覚えている。)元の道に戻り峠を越えるしばらく進んだあとどこか学校の前で昼食をとることに、昼からは十津川で観光みたいな気になっていたので昼食後だらだらしていたが昼食後谷口さんたちと合流することになり今日の十津川ところからさらに進むことに。たぶん走っているほうが楽しいだろうけどものすごく複雑な気分になった。

しかもその先にはかなりのアップが・・・ここも相当きつかった

ダウンする前にあったトンネルが真っ暗で、ライトを取り出せなかった自分は前を走っている人以外何も見えない、目を閉じているような感覚でとても怖かった。しかも長かった。その後テン場までダウン。ここでなんとハーゲンダッツジャンなるものをするらしい、みんな正気なのかとおもいつつ何故か僕も参加。どうも調子が狂う・・・。夜は初のコメ炊きで緊張したり、飲み会っぽい雰囲気に少しついていけなかったりといろいろあった気がするが結構忘れている気がする・・・。

GWツアー in 信州

GWツアー in 信州

                        報告者:山田 諭敬(一回生)


日程 :2007年5月2日(水)~5日(土)

メンバー:一色さん(伊那市まで) 岩木さん 大山さん 中村さん                       池田さん(杖突峠まで) 荒川さん(企画) 山田()



<まえがき>

今回1回生の僕が信州ツアーを選んだ理由は、「残雪が見られるのは今しかない!」と熱烈に先輩方から薦められたからです。正直、体力的に非常に不安でしたが、遅れがちではあったものの何とか最後まで走りきることができました。しかし、走ることだけで精一杯だったせいか、どこがどんな景色だったかがほとんど記憶に残っていません・・・。そのため、レポートを書けと言われても、覚えている僅かな範囲のことしか書けません。それに、その記憶もあいまいなものが多いので、もしかしたら間違いもあるかもしれません。次回からはきちんとしたレポートが書けるように頑張りますので、今回は出来損ないのレポートでご勘弁ください・・・。


<一日目 5月2日(水)>

 行程 :サイクリング部BOX→京都駅-(輪行)→飛騨小坂→道の駅 やまもも


GWの真ん中ということもあり、2限目しか授業が無かったので、1時過ぎにBOXに行ったら、中村さんの「今なら電車も空いているだろう」という考えにより、1430出発ということになった。岩木さんは「今の時間帯は混んでいる」と言っていたのだが、僕には混んでいるか否かがよく分からないので、とりあえず中村さんについて行くことにした。京都駅までは荷物を背負って行くことになったが、荷物が頭に当たって非常に前を向きづらかった。これは荷物の入れ方に問題があるらしい。次回からは気をつけなければならない。京都駅に着いて輪行(中村さんから“サル輪”のみを教わった)の準備をしていると、隣にロードレーサーに乗った筋肉ムキムキ(?)のおじいさんが来て、輪行の準備を始めた。僕は京都出身であり、京都駅も何回か利用したことはあるのだが、今まで一回も自転車を分解している人など見たことがなかったので、そのような人がいることに少し驚いた。普段周囲のことをあまり意識していないために、見えている世界が狭かったのであろう。しばらくすると、警官がこっちを向きながら近づいてきた。少し不安になったが、その警官は職務質問をするのではなく、「自分も自転車で琵琶湖を走ってきたんだよ」と言ったのでホッとした。その警官は自分のことについてずっと話していたため、中村さんは何とも煩わしそうにその警官の相手をしていた(気がした)。そして、輪行の準備ができ、京都駅に入ると・・・人+人+人!緑の窓口には行列ができており、切符を買うのに非常に時間がかかった。そして電車に乗ろうと自動改札を通ったのだが、中村さんは自転車をゲートに引っ掛けたまま通ろうとしたので、ゲートが一瞬すごくゆがんだのだが、通り抜けた後は元に戻ったのでよかった。そして、ホームに行っても人でいっぱいで、電車に乗っても人だらけであった。こんなにしんどい輪行はもうしたくない。岩木さんは輪行に慣れているのか、米原駅(?)で後から来たはずの岩木さんと会った。僕は岐阜で高山線に乗るときに岩木さんの後について乗ることになったのだが、それが正解だった。中村さんが乗った先頭車両は非常に混雑していたのだ。なんとも中村さんは不運な人である。僕はしばらくして着いた下呂駅で、ここが下呂温泉かぁ~としみじみしていたのだが、その後上呂という地名もあると知ってさらに感動した。それにしても、高山線では町らしい町は松本と下呂しかなかった気がする。その他の駅は、駅前にもかかわらずお店も何もない真っ暗なところが多かった。京都市内が自宅の僕には驚きの連続である。飛騨小坂に着いて輪行解除しているとき、岩木さんからアンコをもらったのだが、それがえもいわれぬ美味しさであった。次回は僕もアンコと食パンを行動食にしようかな?最初方向を間違えて道を逆に行ったものの、比較的すぐに道の駅やまももに到着した。休憩室で寝ると聞いていたので、休憩室に行くと、そこには先客が・・・しかも田舎のヤンキーであった。ヤンキーたちの会話の内容から察するに、そいつらは高卒で就職した輩のようだ。そいつらがタバコを吸いながらピコピコと音を鳴らしながら携帯ゲームをしているのを見て、社会にはこういう人もいるのだとしみじみ実感した。僕は社会についてもっと見識を広めなければならない。野宿もできるサイクリング部は最適であろう。仕方が無いので中村さんとトイレにつながる部屋で寝ることにしたのだが(その他の先輩たちは寒い外で寝た)、そこの入り口が自動ドアの感知器があるにもかかわらず手動ドアとなっていた(ちなみに、朝になるときちんと自動ドアになっていた。どうやら夜は電気をケチっているらしい)。夜中うとうとしていると、突然ドアを蹴る音がして驚いて起きてみると、金髪のポニーテールのおっさんが扉の前に突っ立っていた。どうやらドアが開かないことにキレているらしい。仕方が無いので扉を中から手で開けてあげると、そのおっさんは「前は自動ドアだったんだが・・・。君たちいいところに寝ているねぇ~」などと自分の行為など棚に上げて話をし始めた。だが、僕は眠かったので会釈だけして寝袋に潜り込んだ・・・


<二日目 5月3日(木)>

 行程 :道の駅 やまもも→鈴蘭スカイライン→濁河峠→柳蘭峠→木曾街道→地蔵峠→道の駅 木曽福島-(輪行)→松本→旧制松本高等学校跡


朝日がまぶしい。朝だ。中村さんはまだ寝袋に潜っている。しばらくすると中村さんの携帯の目覚まし音楽が鳴り出した。一緒に外に行って朝食。味噌汁とご飯だった。休憩室にたむろっていたヤンキーたちは帰ったらしく、休憩室にはタバコの匂いだけが残っていた。休憩室で朝ごはんを食べ、ジュースジャンをしていよいよ出発。フリー走行で分岐点までとのこと。朝の空気は澄んでいて気持ちがいい。緩やかな上り坂が続く。まだまだ続く。いつまでも続く・・・。何だこれは!?僕が想像していたサイクリングとはぜんぜん違うぞ!!もっとさわやかなものかと思っていたのだが・・・。土手からは草いきれがもうもうと立ち上っている・・・。ギアを軽くしたらチェーンがはずれた・・・。「ここで座っていたらどれだけ楽だろう!?もう進みたくない!!」と思い始めたころ、やっと集合地点に到着。少し休んでまた坂道を登り始めた。どんどん気が滅入ってくる・・・。だが、ダウンに差し掛かった瞬間、そんな気分は吹っ飛んだ。マジ気持ちいい~。「そうだ、上ればその分下るんだ!!」これを心の支えとし、どんどん進んでいくと、突然目の前の視界が開け、雪を頂いた御嶽山が現れた。なんてすばらしい眺めなんだ・・・。一人で感動しつつ撮ったのがこの写真。このツアーで一番印象に残っているのはこの眺めである。



しばらく走ると集合地点の大平御嶽展望台に到着。そこで車で来たおじさん達と少し話をして出発。濁河温泉の分かれ道で先輩が道に迷わないように待っていてくれていた。中村さんがまだ来ていないのが少し気がかりだったが出発。後で聞くと、荷ヒモがほどけてマットとアミノサプリが無くなってしまったから遅くなったのだそう。ほんとに中村さんは運の無い人である。次の集合場所の近くでは湧き水があったので飲んだのだが、とても冷たくて美味しかった。やっぱり自然が一番である。疲れも多少薄れた気がした。ここから地蔵峠までの記憶がないのだが、途中に道のアスファルトがはがされて、ダートになっていた場所があった気がする。地蔵峠から唐沢の滝を経由するダウンはとても気持ちがよかった。国道361号線と交わるところが集合地点で、そこからは班走行で道の駅木曾福島まで行った。途中で買出しをして、そこで晩御飯の豚丼(僕のリクエストは豚のしょうが焼きだったのだが、できたのはまるで吉野家の豚丼みたいにおいしいものだった)を食べた。そこで、5月5日が雨の可能性が出てきたので、あたりが暗くなった後に輪行で松本まで行くことになった。先輩方によると、晩御飯後に輪行するのは初めてということらしい。なんだかんだで松本に着き、テン場の旧制松本高等学校跡に行った。そこの東屋ではすでに一人先客が寝ていたが、もう一つの東屋はもっと人がいるらしく、そこで寝ることとなった。その人は次の日、朝430頃に出て行ったらしい。寝ているところに大勢で押しかけてごめんなさい・・・




<三日目 5月4日(金)>

 行程 :旧制松本高等学校跡→美鈴湖→美ヶ原林道→武石峠→美ヶ原→ビーナスライン→霧ヶ峰→和田峠→茅野市運動公園


朝、目が覚めた頃にはもうご飯ができていた。自分もいつかは早起きしてご飯を作らなければならないのかぁと思うと、気分が萎える。だが、多分その頃には体力がついているだろうから、朝起きるのも大丈夫なのだろう(中村さんは「眠い」を連呼しているけれども・・・)。朝ご飯を食べて出発。ファーストコンビニでジャンをし、美鈴湖に行く坂の前で停止。その坂は・・・エグ過ぎるほどの激坂。一度止まると真っ直ぐには進み出せない(というか、逆走する)。止まらずに頑張って上まで登ろうとしたのだが、チェーンが外れてしまった。インナートップにしたのがまずかったらしい。先輩たちに少し坂を下りてきてもらい、工具でネジを締めてもらうことに。迷惑かけてすみません。その後、坂を上り続けて何とか美鈴湖に到着し、地面に座り込んだ。風が涼しくて気持ちよかった。しばらくして出発することになったのだが、立てない・・・足がいうことを聞いてくれない・・・。だが、何とか気力を振り絞って立ち上がり、自転車をこぎ出したのだが、まだまだ上り坂が続いていた。もう気力しか残っていない・・・どのような道だったのかぜんぜん記憶に残っていない・・・。気づいたら武石峠に着いていた。確かおいしい湧き水があった。そして美ケ原に到着。ここのダウンはすごく気持ちがよかった。向こうに電波塔が見えるだけで、車も走っておらず、周囲には人工物らしきものはない。そこの写真が次のページの写真である。



美ケ原の電波塔からはずっとダートが続いた。遊歩道というから仕方がないが、大きな石がたくさんあり、ハンドルを取られそうになった。ガタガタとダートを進んでいき、休憩所に到着。昼食を食べた後、風が吹いているので体感気温が低いにもかかわらず、やまももソフトクリームジャンをした。北海道にもやまももソフトなるものがあり、食べたことがある気がするが、北海道のほうがおいしかったような気が・・・。野沢菜の試食などをした後、出発。ここからのダウンは急であり、かつ車もたくさん通るので結構危険だったが、風を切って進むのはやはり快感である。下りきった所で集合した後、ビーナスラインへと入っていった。ビーナスラインはずっと向こうのほうまで景色が見えが、少し曇っており(僕の目が疲労で曇っていたのかもしれない)、あまりよい眺めとはいえない気がした。ずっと突き進み、霧ケ峰に到着。集合場所は霧が峰の道の駅のはずだったのだが、誰もいない。風もビュービューと吹きすさんでいる。どんどん不安が募ってきた。道路標識を見ると、左に行くと和田峠、右に行くと諏訪湖である。たしか諏訪湖に行くようなことを言っていた気がしたので、諏訪湖方面に向けて出発しようと決意したとき、道の駅のほうから荒川さんが手を振って出てこられた。よかった。あのまま行っていたら誰とも会えないところだった。本当は和田峠のほうに行くのであったからだ。ほんとによかった。霧ケ峰の道の駅は「霧の駅」という、なんとも評価しがたい名前だった。そこでジュースの試飲をしたが、チューペットみたいな味であった。僕はそのジュースをお土産にはしたくないし、また見ている範囲で買って行っている人は誰もいなかった・・・。しばらくして出発することになったのだが、ヘルメットの中に入れておいたバンダナが無くなっていた。おそらく風で飛ばされたのだろう。お気に入りのバンダナだったが仕方がない。バンダナなしで出発することになった。横を見ると笹しか生えていない道を通り、茅野市へ。テン場は茅野にある大きな運動公園のスタジアムになった。証明の点いていない真っ暗なスタジアムに入っていくと、日が暮れているにもかかわらず、まだトラックを走っている監督+選手がいた。おそらく学生であろう。後ろからメガホンで怒鳴られながら走っている。青春である。晩御飯の準備をしているうちにその人々はいなくなった。夜中のスタジアムにランプをつけてぞろぞろと入ってきた僕たちを怪しんで出て行ったのかもしれない。でも警察に通報されなくてよかった。晩御飯はカレーであったのだが、カレーの素が足りなくてとても水っぽいカレーになってしまった。でも味はカレーであり、結構おいしかったのでよかった。



<四日目 5月5日(土)>

 行程 :茅野市運動公園→杖突峠→伊那市→道の駅 花の里飯島→飯田市→桜町駅→飯田峠→大平峠→中津川駅-(輪行)→京都駅→サイクリング部BOX


中津川駅に行ったほうが輪行費がかなり安くなるということで、中津川に向けて140kmの旅をすることになった。まず杖突峠へ。坂道の途中に、車に踏まれたためにギザギザになった10円玉が落ちていた。ちょっと気味が悪かったが、とりあえず拾っておくことにした。その10円を杖突峠で中村さんにあげようとしたのだが拒否された。残念・・・。池田さんが杖突峠を越えて少し行ったところで離脱。そこからはずっと車通りの多い道をフリーで走り続け、温泉の水が湧き出ているところで集合し、そこからまたフリーで伊那市へ。日差しが強烈であったため、知らぬ間にひどく日焼けしていた。ツアーにおける日焼け止めクリームの必要性を痛感した瞬間である。集合地点の伊那市で一色さんの離脱ジャン。一色さんはジュースを残して去っていった。僕はアスパラドリンクを飲んだのだが、効き目は30分しかもたなかった・・・。伊那市からは天竜川沿いを道の駅へ行く交差点までフリーで下っていった。天竜川は始めて見たのだが、河川敷の広さにびっくり!ものすごく広い!鴨川の45倍はあるのではなかろうか?でも工事をしている都合で人工的に河道を変えられていたのでがっかりした。雄大な自然をもっと感じたかった。その後川から外れた道を1時間強くらい走り、上り坂を通り、田んぼの中の道を通って道の駅飯島へ。そこでおやきor五平餅ジャン。僕は野沢菜おやき(120円程)を食べたのだが、後になって馬おやき(150円)というのがあることを知り早速購入。馬肉が入っているらしいのだが、ものすごく薄いロース肉がちょっと入っていただけで、馬肉の味は分からなかった。恐らく馬肉の味ではなく、馬肉を食べたという経験に価値があるのだろう(と理解しておこう)。飯島からはなんちゃって班走行で桜町駅へ。桜町駅の休憩室で昼ご飯を食べることに。駅には女子中学生らしきセーラー服を着た二人組がいて、そのうちの一人がちらちらとこっちを見ていたのだが、どのように思われているかあまり気にはならなかった。ツアー中に神経が図太くなったようである。昼ご飯を食べた後、大平峠へ向けて出発。ずっと緩いアップが続いていたので、足には負担がかからなくてよかったが、どこまでもアップが続くので精神的に参った。途中に名水100選の水があったのだが、道からそれてアップを200mほど行かなければならないのであきらめた。途中にあったダムは、砂がたまりすぎたせいでダムとしての機能を果たしていないと看板に書かれていた。なんだかんだでダラダラとアップを登り続けて大平峠に到着。その後一気にダウンを下った後、また緩いアップをグダグダと登って木曾峠に到着。中央アルプスを越えて、ダウンを下ると木曽川に出た。水量が非常に多い川である。そこからは班走行で行くことに。車通りが多く歩道のない道避けて別の道へ入ったのだが、その道はアップダウンが多く疲れた。ここら辺からはもう気力のみで走っているので記憶が定かではない。肉体的にもピークに達していた。どうにかして中津川駅に到着。電車の時間まではまだ時間があるので銭湯(番台のある、昔からあるもの)に行くことになった。僕は番台のある銭湯は初めてだったので、新鮮味を感じた・・・というより、番台のおばちゃんがずっとこっちを見ていることや、風呂場に石けんとか何にも置いていないことに驚いた。風呂からあがった後、駅に行って輪行の準備をし、岩木さんが買ってきた缶ビールを呑み(ビールがすごくおいしく感じられた)、立ち食いそば屋でそばを食べ(隣のおっさんからサイクリングについて語られた)、いよいよ京都に向けて出発。電車の中ではほとんど寝ていた。BOXに着いたのはもう真夜中であった。


<まとめ>

それにしても長い旅であった。しんどくはあったが楽しかった。景色も堪能でき、野宿などのいろいろな経験もできて本当によかった。企画者の荒川さんや、いろいろ迷惑をかけた先輩方、本当にありがとうございました。


一色さん・岩木さん・池田さん・荒川さん(顔が写っているのは一色さんだけです・・・)


大山さん・中村さん・荒川さん(写真が横向きですみません)


向こうに見えているのは恐らく駒ヶ岳です。手前の残雪との兼ね合いが絶妙なショット(?)を生み出しました。


5月に入って雪が見られるとは思いもしませんでした。やはり自然は最高です。車が走っていないときの静けさや雰囲気は素晴らしかった。またいつか信州に行きたい。


東南アジアぶらり旅 ~全くチャリ関係なく友達との二人旅~

東南アジアぶらり旅

           ~全くチャリ関係なく友達との二人旅

この春東南アジアのほうをうろついてきました。学科の友達と二人で。別に投稿する必要もないんやけど、ま、これから行くという人のためにとりあえず書いてみました。

計画ってか目的?…アンコールワット見たい。国境越えしたい。スキューバの免許とりたい。11月ごろから具体化

準備…去年インド行ってる分今回は準備から楽しめた。去年は出発前行きたくなくて仕方なかった。

カンボジア1日目…コース的なものはついてから考えるのが基本やった。ただとりあえず

さっさとカンボジア行きたかったので0時にバンコクの空港につきそのままバスステーシ

ョンへ直行!!朝4時のバスでタイ=カンボジア国境の町アラウンヤプラテートへ初の陸

路国境越えにどきどきしてると、やられた。国境でビザ取得可能だがビザ作る段階で係官があからさまに賄賂要求してくる。ガイドブックには1000バーツか20ドルと書いてるのだが1000バーツ以外認めないてきなことをほざいてくる。≪ちなみに1バーツ3.5円≫粘ること5分。やっとドルでもいいということになったのだがやはりカンボジア20ドルと500バーツとか抜かしていた。は?である。賄賂やン。正義感たっぷりの俺は諦めて賄賂の値下げ交渉を始める。とりあえず100バーツまで下げて手打ち。意味わからんかった。そんなこんなで入国。んでアンコールワットの町シェムリアップを目指す。バスがないらしく、しゃーなしでタクシーをドイツ人の不倫カップルとシェア(実際聞いたわけではなく勘)こいつらあたりかまわずキスしまくっていた。ほんでそのタク乗っているうちに気づいた。タクシーが変だ。オートマ仕様なのにクラッチがついてたりハンドブレーキがなかったり、挙句の果てにはエンストの嵐。嘘やン。動かへん…ウンチャンどうすんの? とうとうムリと判断したのか同じ会社のタクに頼んで牽引。まさかこんなところで…その後牽引ロープが切れまくって死にそうなほど怖い思いをしながら到着。何故かの夜7時。適当に宿探して寝た。1日目は濃すぎでした。


こっからはトピックごとに分けてみました


アンコールワット…俺の死ぬまでに行きたいところランキングで上位を占めていた場所。いってよかったと心から思った。本当に感動した。なんか神秘的な感じがしてよかった。日本で考えるとなかなかないんじゃないだろうか?とりあえずでかい。にもかかわらず緻密でよいところだ。柱のあちこちにきれいな装飾がほどこされていた。かなり修復が進んでいるみたい。ただ入場料は3日で40ドルと若干高い。話によるとアンコールワットにおいて最も恐いのは熱帯雨林の驚異的せい著による遺跡の侵食らしい。たしかに納得させられる遺跡が周囲には点在していた。とりあえず写真で見てわからないものがやっぱありました。

カンボジア雑記…通貨はリエル!でもシェムリアップでは外人が多いからなのかドルがまかり通っていた。ちなみに4000リエルで1ドル。印象としては料理がうまいのと子供の笑顔が秀逸。料理に関してはタイよりもうまい、ってか辛くない!!内戦の傷跡に関しては普通に観光する分にはきずかんが、チャリを借りてパンクしたんで治してもらおうと路上におる修理屋に行くと両足義足のおじさんがやっていたりと唐突に地雷とでくわす。心臓を急激にわしづかみにされた気分。帰りのバスはバンコクまでの通しチケットを宿で買った。日本人宿でないこともあってかバスには外人しかいず、さらに小さいこともありかなり仲良くなった。特に席が隣やったドイツ人と後ろにおったイスラエル人との仲はかなり濃密になった。もちろん言語はすべて英語!!やっぱり母国語ではない奴等だらなんでそこそこ聞き取れます。バスの休憩中に話した事は忘れられん!!イスラエル人がいきなり政治の話を始めて…なんかかなり白熱しました。実際に戦争中?の国の生の声には興味深いものがあった。こいつとはバンコクでも何回か会って友達を紹介してもらったりした。

バンコク(タイ)…ここには合計で4日いたんかな?バンコクはかなり都会都会してるけどおもろい町。はまる人がおるのが判る気がする。日本と似ているようで似ていないそんで強いエナジーを感じる町。いくならお勧めは、バックパッカーの聖地、カオサン!!後ウィークエンドマーケットやその他のマーケットを見てまわれ。飽きることのない雑踏。パッチモンの嵐。日本ではまず味わえへん!!バンコクの連中もなかなかええ奴ばっかで路上でセパタクローをしてる奴等がいきなり仲間に入れてくれたり、出会いの連続!!

アユタヤ(タイ)…う~ん。しょぼい…歴史的に重要な町であることはよくわかるのだがアンコールワットを見た後に行くところではない。やたらと暑い。でもここでみつけた安食堂はかなりおいしかった。店員さんの笑顔も可愛かった…なんかたまたまお祭りをやっていてこれがおもろい!輪投げはあるわ。射的はあるわ。日本で見たことやったことあるモンが多かった。最後に花火が見れてめっちゃいい夜になったとさ。

ラノーン(タイ)とビルマ…ラノーンって言うのはタイの町ビルマ最南の町コノーンと海をはさんいる町で、1日やったらビザなしで、ビルマにいけて温泉で有名な町。でもビルマは歩けるところは自由ではなく限定されている。記念やということで、ビルマに入国!小さい船(ってかボート)にのって国境越え。う~んおもろい。んで行ってみるとまず着てるモンが違う。インドで言うドーティーをはいている男性をいたるところで見かける。やっぱちがうねんな。食いもんも少しこっちのんが辛い。寺がよかった。世界各国の仏像スタイルが飾ってあったり黄金に輝く涅槃物があったりする。やっぱ綺麗で神聖なものでした。ビルマで絡んでくる奴等はあきあらかに金目当てやけどおもろいやつらばっか。年齢が俺より低い奴がいてなんか申し訳ない気がしてきた。なんかめちゃバイアグラをすすめられた。もちろん拒否ったが…そんなこんなのビルマ!!も一回いきたい。次はヤンゴン入りで!!

タオ島(タイ)スキューバのためにタイきってのリゾートアイランドにいってしまった!!海が綺麗。空が綺麗。宿も綺麗。と3点しっかりそろった島でした。これはいい!!是非行くことを進めます。スキューバは日本人インストラクターのいる所でとったんやけど宿泊パックでやりました。向こうの手違いで、宿にはテレビ、湯の出るシャワー、ベランダ、エアコンとこれはもはやフル装ではありませんか?めったに出会えない環境にテンションが上がった俺らは久々のテレビを満喫。夜更かしも増えていく…スキューバはめちゃ綺麗な海で、ギンガメやバラクーダ、クマノミ、ウツボ等等これでもかというくらい魚たち。若干耳抜きが難しいものの。めちゃおもろい。ここでアドバンスコースというところまでの免許取得!!スキューバをとりたいと思ったのは与那国島沖にある海底遺跡をみたかったからやねんけどタオ島でいろんな魚を見てるうちに、とりあえずマンタに遭いたくなりました!!ちなみにこの島のスポーツバーで見た、ラグビーの盛り上がりは一生忘れないだろう。

タイ雑記…タイはおもろかった。カンボジアほどの混沌はないものの、やっぱりアジアでした。とりあえずビールがうまかった。タイにはシンハとチャンって言うビールがある。チャンのほうが安いけどシンハのんがうまかった。シンハばっか飲んでたわ!!飯も普通にうまい(25バーツで食える)けどやっぱり、いたるところにセブンイレブンがあったりしてなんか興ざめした気がする。タオ島がめちゃよかった。これこそリゾート!!!っていう感じでした。

マレーシア雑記…マレーシアはいったって言うほどいってなく、なんちゅーか駆け抜けたってイメージですな~なんで一つ一つの都市の記述は省きます。でもこのたびで最もすきになった国かもしれん。まずインフラがすごい整備されてた。どっから金でてんねやろと思うくらい道路系はきれい。バス路線の発達ぶりもすごかった。んでなんせあったかい人が多い!!観光客自体が少ないからなのかわからんがめちゃ話しかけてくれる。英語が話せない人もとりあえず話しかけてくれたり、マクドでコーラをサービスしてもらったりといいところでした。あとマレーシアでは酒が飲めないせいかコーヒー(コピっていう)が大人気でめちゃうまい。んで関係在るのかないのかは知らんけど、みんな夜がめっちゃ遅い。映画館なんかは1時くらいのまであってそれが満員になっててびびった。あとゲーセンに行くと明らかに日本の古くなった台があって、バーチャストライカーが大人気!!!(98W杯対応版)やたら対戦した。他門是非行くことを進めます。


シンガポール雑記…1日もおらんかったから何も言えんがマーライオンはおもろかった。なんか滑稽。後、物価高い。つらかった。

映画…1本は全編タイ語のタイ映画でなんか歴史叙事詩らしい。題名はKingNaresuan(ナレスワンン大王)制作費5億バーツの超大作。タイ全土で話題になってるらしい。アユタヤ王朝前の王様の話らしい。なんか日本人っぽいのが出てて、山田長政かな~とおもったら違うみたい。インドでもそうだが言葉わからんでもなんかストーリーわかってまうからおもろい。周りの人々のなんやこいつらって顔がまたおもろい。結構楽しい映画やった。1本は中国人が主人公の映画でコメディーやった。英語の字幕があり細かい部分も結構わかったからめちゃおもろかった。周りのタイ人と同じタイミングで笑えました。題名は忘れた。

最後にマレーシアで見た映画は、東京国際映画祭に招待されたり、ベルリンで賞をとってる作品でもしかしたら知ってる人もいるかも…題名はMukhsin。これも英語字幕のおかげでものすごい楽しめた。初恋の話で、甘酸っぱい青春の記憶を思い出すような作品。もしかしたら日本でどっかのミニシアターがやるかもしれんから見に行くのをすすめます。まじでいい作品でした。興味ある人はWEB検索とかしてみてください。


国境について…今回はいろんな形で国境を渡った。飛行機、バス、電車、船、徒歩と…あとやってへんのはチャリ使うくらいかなと思っています。特にタイを起点にいろんな国に行ったから俺のパスポートにはタイのスタンプがめちゃ多い。

まとめ…個人的に行ってよかったと思う。スキューバライセンス取ったし。国境越えたし。もう一回マレーシアに行きたいけど、しばらくアジアはいいかな?次いくとしたらもうベトナム、ラオス等の北部以外ないような気がする。あともしこのコースで行きたい人のために逆のんがいいよ!やっぱシンガポールに近づくにつれ物価上がっていくから、北上したほうが気持ち的には楽やと思う。ということで今度はフランスや!!またチャリなしやけど。誘惑書きます!!


何でアジアなん??…結構友達から聞かれて、インド行った後から答えが出てなかったんやけど、今回で一つの結論でたきがする。




だって安いやん

冗談です。人の空気見たいなんが自分には合ってる気がした。

マイナー地方をおいしく頂く旅

マイナー地方をおいしく頂く旅    fredy    3/21~3/25

 

一日目 小牛田~(輪行)気仙沼~神割崎~女川

本来の予定では一関まで輪行し、猊鼻渓を通って高田に出て、そこから気仙沼に行く予定だったのだが、一日では一関まで行くことができないことが仙台に着いてようやくわかったため、二日かけてそのまま気仙沼まで輪行してしまうことにした。

 気仙沼に着いた。この気仙沼には日本一焼き赤名がおいしい店があるということであるが、その店は予算4000円から、しかも開店は午後五時からという店である。今回は朝八時ごろに気仙沼についてしまったので、今回はこの店をあきらめて、観光客向けの市場で朝食をとることにする。交通の便があまりよくないためか、あまり俗化されておらず、いい感触の市場である。食堂には豪華ふかひれ丼というメニューもあったが、あまりにも高かったのでほかのものを頼んだ。

 食事後、市場をいろいろと物色する。気になったのが売店で売っていたふかひれソフトクリーム。ふかひれをそのままアイスに練りこんだわけではなく(いわく、練りこんでも味は普通の肴を練りこむのと対して変わらないとのこと)、ふかひれを普通のソフトクリームの上に載せるだけらしい。そのお値段なんと、450円。日本最高額は言い過ぎでも、日本有数の値が張るソフトクリームであろう。少し高すぎる気がしたので、もっと安いふかひれパンを購入した。全然ふかひれが入っておらず、自分の軽薄な行いを深く後悔することとなった。

 市場でお土産を購入したら、次の目標女川に向かうことにする。国道45号線は二桁国道といっても、あまり大都市のない三陸海岸沿いを行くので交通量が少なかった。三陸といえばリアス式海岸で知られているので、かなりアップダウンの激しいえぐい道を予想していたが、それほどしんどい道ではなく快適だった。道なりに海岸線を進み、神割崎へと到着する。真っ二つに割れた岩というのは確かにインパクトがあるものだが、何かが足りていない気がした。その後も海岸線を走って、日が沈むころにようやく女川の市街地に到着。テン場を探すための市街地情報がほしかったので、駅へと向かう。石巻線の終着駅かつ、石巻を中心とする広域合併にも屈しない女川町の中心駅であることから、大きな駅舎を期待していたが、そうでもなかった。駅の横に温泉施設で入浴した後、明日の行動食の買出しを済ませてから就寝した。

 二日目 女川~鮎川~金華山~石巻~松島~相馬

 今日は牡鹿半島の稜線を走る観光道路、コバルトラインを走り、捕鯨で知られる港町鮎川に向かうはずだった。しかし、目的のコバルトラインは痛恨の途中区間通行止め。迂回すれば通行止め区間の向こうまで行くことができたが、県道に下りてそのまま向かったほうが30キロほど近道になるようなのでコバルトラインは無視して進むことにした。

 9時ごろに鮎川の港町に着く。この町を簡単に観光してから石巻湾を渡り、石巻に向かう予定だったのだが、頼みにしていた船は午後一時出港。出向まで4時間もあるのにこの街では時間のつぶしようがない。しかし、このまま石巻へ向かうとすると、同じ道を戻ることになってしまいそうである。そこで、観光地として有名であるという金華山に当たることにした。シーズンオフだったので、金華山へと向かう旅客船はほとんど乗客がおらず、帰りの船は貸しきり同然の状態だった。船の出港までほとんど次官がなかったので、自転車は鮎川の船着場に置いたままで向かったのだが、神社へと向かうすさまじい激坂を見て、自転車を置いてきて正解だったと思った。

 鮎川の港に戻るとちょうど船が出港するまでまだ一時間ほどになっていたので、みやげ物の物色と食事を済ませてから石巻行きの船に乗る。この船は鮎川と石巻を直接結ぶのではなく石巻湾に浮かぶ二つの島を経由しており、これらの島と本土との連絡線をもかねている、というより、むしろそれが本来の役目である。石巻についた後、船の運行会社の事務所で差し入れと離島生活についてのパンフレットをもらった。差し入れのクッキーはおいしく頂かせていただいたが、パンフレットのほうはどう利用することもできずに下宿に放置されている。

 石巻から海岸線を伝ってひたすら南へと向かっていく。途中故人がみちのくはいづくはあれどと詠んだという松島湾を見たが、急いでいたせいか、はたまたあまのをぶねがどこにも見当たらなかったせいか、あまりすばらしい風景であるようには感じられなかった。仙台市外はパスしてひたすら南下し、福島県に入ったすぐのあたりの道の駅で就寝した。

 三日目 相馬~いわき

今日もひたすらに南へと下っていく。交通量の多い道がいやだったので、海岸線の国道六号線を避けて、内陸部の剣道を走ることにしたのだが、これが失敗だった。阿武隈高地はほとんど標高がないもののアップダウンがかなり激しく、それほど距離はないのにいやに時間を消費した。また、県内の主要都市を結んでいる二桁県道であるにもかかわらず、通った道は完全に国道の裏道と化していてほとんど商店が見当たらなかったため、相馬市内でろくに行動食を買っていなかった私は苦戦を強いられることになった。景色がまったく変わらない山道であるというのも精神的につらかった。

 いわき市に入ったところで山道から抜け出して海岸線へと出て、塩屋崎を目指す。何の知識もなしで行ったのだが、この岬は美空ひばりの復帰第一曲目となった、みだれ髪の舞台になったことで有名な岬らしい。しかし私はそんなことを知るどころか、近づくと乱れ髪が流れるようになっている美空ひばりの遺影を見るまでその顔についての記憶すらなかった。たとえ美空ひばりが昭和時代の象徴であるという考えが、団塊世代をはじめとする年代のものであり、決して私たちの世代が生み出したものではないとしても、自分があまりにも美空ひばりについて知らないということは、私に自分小たとえ戸籍上では昭和の生まれとなっていても、実際には平成の世に生まれた人間となんら代わりがないのだという考えをおこさせた。岬へと伸びる階段は、開放時間外ということで閉じられていたので、岬からの眺めを見ることはできなかった。まあ、どちらにせよ入場料を取るようだったから、早い時刻についていたとしても上には上らなかったと思うが。

 海岸線をさらに進んで小名浜市街へと向かう。マップルに載っている市場食堂が、夕方まではやっていないだろうと判断して、ほかの店で夕食をとることにする。しかし、夕食をとった後になってから観光客向けの市場を発見して、少し後悔した。

 四日目 いわき~勿来関~那珂湊~潮来

 朝食を済ませるとまずは勿来の関へと向かう。 勿来の関→ と書いた看板の行き先が効果になっていたため、井倉なんでもそっちじゃないだろうと判断してしばらく進むと、飲酒運転取締り用の勿来検問場があった。今も昔も取り締まりは厳しいようである。さらに進むと石造りの大きな関を模したオブジェがあったので、それをくぐって勿来の関跡へと向かう。この地名を勿来というのは、関が作られた際に、当時恐れられていた蝦夷が攻めてかないことを願って名づけられたからだという。関自体は早くに廃されたが、その後も多くの文人が訪れたため白河・念珠他の山間と並んで歌枕として名高くなり、多くの詩歌に詠まれたという。そのため、多くの詩碑を見ることができた。

 勿来の関を越えて茨城に入る。昨日のような山道には飽きたので海沿いの6号線を進んで行く。いわき市付近の6号線にはいわきサンシャインロードという愛称がついているため、どんな天気になるか心配であったが、結局曇りであった。なんとなく残念である。ひたすら海沿いの国道を走り日立、原発で有名な東海村と過ぎて那珂湊へと向かう。当日が土曜日であったこともあるが、関東一円から安くてうまい魚を求めて人が集まるというだけあって多くの人が訪れていた。家族連れが非常に多く、こんなところにたった一人でやってきた自分がひどく場違いであるような気がした。市場の中の適当な店で焼魚の定食を食べた後、さらに南下する。茨城県というとこれまでは東京都に隣接していることから都会のイメージが強かったが、鉾田を通って潮来へと向かう道は農村風景そのものであり、久しぶりに中学校の社会で習った近郊農業という言葉を思い出した。鉾田のコンビニでは、この3月で廃止される鹿島鉄道の廃線を惜しむ記念商品が売られていて、なんとなく乗りたい気分になったが、もう暗くなっていたので、そのままテン場の潮来の道の駅に向かうことにした。潮来までの道にはたくさんセイコーマートがあったので、記念にカードを作っておくことにした。きっとまたいつか役に立つだろう。

 5日目 潮来~鹿島神宮~(輪行)~京都

本来の予定ではこの日は犬吠埼まで行って、銚子から輪行して帰るつもりだった。しかし、寝ている間に吹き荒れていた嵐が朝になってもやまず、そのために走る気がしなくなったので、テン場の近くにあった鹿島神宮だけ観光して帰ることにした。鹿島神宮と、その所在する鹿嶋市はその字が違っているが、これは母体となった鹿島町と大野村が合併しようとした際に、すでに佐賀県に鹿島市(こちらはガタリンピックと祐徳稲荷神社で有名)があったため、仕方なく鹿島神宮の祭神である武甕槌命の前身である鹿嶋天之大神からこの字を取ったのだという。また、鹿島神宮にはその名のとおり、多くの鹿が住んでいた。この神社の鹿が藤原氏によって奈良に春日大社が創建された際に奈良へと送られ、現在の奈良公園の鹿の祖先になったといわれている。しかし、現在鹿島神宮の鹿苑に住む鹿は何世代もの交配の末、奈良の血統をも受け継いでいるため奈良の鹿との関係は複雑なものとなっているらしい。この鹿の角にちなんで名づけられたのがサッカーチーム鹿島アントラーズである。鹿島アントラーズのおかげで鹿島神宮の観光客も増えたらしく、境内には鹿島サッカースタジアムへの近道の案内がなされていた。歩いて2.7キロはどう考えても近道ではない気がした。

 観光を終えたら鹿島神宮駅へと戻り、輪行の準備をする。ゆっくりかしまじんぐうを観光したせいで時間が危ない気がしたが、何とか最終の新快速で京都につけることを確認する。その後近くの店で弁当を、そして自販機でちばらき県名産のマックスコーヒーを購入してから鹿島神宮発千葉行きの普通列車に乗り込んだ。

ツアー計画書まとめ2007年4月号

ツアー計画書まとめ


●2/7~8

面子:舟木、松原、大山、牧村、大塚、Chen、花井

予定:京都-輪行-飛鳥-輪行-京都

実走:橿原神宮-高松塚古墳-石舞台古墳など飛鳥いろいろ-高松塚古墳-天理教総本山-東大寺・奈良女子大学食堂-近鉄奈良-輪行

コメント:走行距離全部で50kくらい。

・「跡」が多く、「何もねー」という感想をもつポイントが多かったけど、のどかで素敵なところでした。(牧村)

・きき酒見つけた舟木は偉い。(大塚)

・初めてツアーに行きましたが、クラブメンバにたくさんお世話になりました。ありがとう!(Chen

・サイクリングらしいサイクリングでした。(舟木)

●2/1215

面子:岩木、成田、大前(富山大学)

予定:富山-白川郷-岐阜

実走:羽咋-碁石ヶ峰-氷見-二上山-富山-白川郷-岐阜

コメント:ハタチのバレンタインを見事に粉砕した。

2/1327

面子:サカイ()、大山、舟木

予定:女満別-斜里-中標別-屈斜路湖-美幌-阿寒湖-サロマ湖-宗谷岬-稚内-輪行-旭川

実走:同上

コメント:雪の乏しい冬北。舟木は紋別で四日間豪遊三昧。僕と大山は北海道新聞と毎日新聞の写真に写ってしまった。

2/143/8

面子:前田()辻井、調枝(八重山まで)、土肥さん(沖縄本島まで)、南竹(九州より)

予定:伊丹-石垣-西表島、与那国島など-沖縄本島-南九州

実走:伊丹-石垣-八重島諸島-石垣-フェリー-那覇-沖縄本島一周-那覇-飛行機-鹿児島-指宿-佐多岬-フェニックスロード--南延岡-輪行-京都

コメント:長かった。これで、都道府県、まともに行ける日本の四端、本土四端制覇です。

2/153/2

面子:Fredy

予定:京都-大阪南港-宮崎-佐多岬-宗谷岬-輪行-徳島-春合宿へ

実走:宮崎-都井岬-野間岬-長島-島原-野母崎-佐世保-輪行-京都

コメント:神にこれ以上進むことを拒まれました。今度また出直します。

3/1622

面子:中嶋

予定:廿日市-匹見峡-益田-石見銀山-太田-山瓶山-おろちループ-日南-大山-美作北2号林道-奥津温泉-根知遠藤林道-津山

実走:同上

コメント:夜寒すぎ。朝起きたらコンタクトが凍っていた。林道は雪が残っていて面白かった。美作北2号林道かなりおすすめです。

2/1627

面子:岡田()、佐藤

予定:釧路-阿寒-摩周-知床-網走-朱鞠内

実走:同上

コメント:最後のツアーめちゃくちゃ楽しめた。よかった。佐藤ありがとう。

2/173/15

面子:大塚()、サトルさん、増本、松原

予定:関空-イスタンブール-輪行-デニズリ-パムッカレ-セルチュク-フェティエ-アンタルヤ-輪行-カッパドキア周辺-輪行-アンカラ-輪行-イスタンブール-関空

実走:フェティエ以降のみ予定変更-フェティエ-カシュ-輪行-アンタルヤ

-輪行カッパドキア-輪行-イスタンブール

コメント:トルコ最高だった。飯美味い。美人多い。人優しい。ビールも美味い。(増本)

2/213/17

面子:黒川()、牧村、花井

予定:オークランド-インバーカーギルミルフォードサウンド-クィーンズタウン-フォックス氷河-グレイマウス-アーサーズバス-クライストチャーチ-ピクトン-ウェリントン-トンガリロ国立公園-ロトルア-オークランド

実走:Auckland-Invercargill-MillfordSound-バス-Queenstown(バンジージャンプ)-Wanaka-Haast-FoxGlacier(ヘリに乗った後氷河ウォーク)-Greymauth-Author’s pass-Christchurch-TranzCoastal-Picton-(フェリー)-Wellinton-overlaunder-NationalParkTongariro-Taupo-Rotorua-Hamilton-overlaunder-Auckland

コメント:“The ku-lord of the ring”の大長編ファンタジーは、ゆうわくを見てね。チャリだけでも1400kmほど走っています。それに飛行機、列車、バス、フェリーを組み合わせてのNewZealand縦断ツアーでした。

2/2425

面子:池田、松井、一色、杉山、真壁

予定:小田原-犬越路-どうし-富士山スカイライン-富士宮

実走:小田原-奏野峠林道-犬越路-藤野-和田峠-醍醐林道-盆掘林道-入山峠-鋸山林道-奥多摩

コメント:なし

2/253/5

面子:岩木、ヒデ

予定:白馬-飯綱高原-地蔵峠-車坂峠ピストン-高崎-日光-霧降高原-那須塩原-新甲子温泉-白河

実走:白馬-飯綱高原-長野-地蔵峠-車坂峠-草津温泉-松井田-妙義-下仁田-高崎-前橋-桐生-細尾峠-中禅寺湖-日光-霧降高原-もみじライン-塩原温泉-那須高原-新甲子温泉-会津若松

コメント:濃縮しすぎた。濃い(エグイ)。おなかいっぱいです。

2/203/26

面子:()、三谷、菊池、高井、M

予定:マドリード-輪行-マラケシュ-トゥブカル山登山-カスバ街道-エルフード-サハラ砂漠-フェズ-スペインのどっか。

実走:マラケシュ-トゥブカル山登山-カスバ街道(三谷は離脱)-エルフード-解散(我が道を行く。)

コメント:しくった。

2/233/23

面子:山田(Ⅲ)、中村

予定:スペイン:バルセロナ-グラナダ-海沿いをチャリ-ジブラルタル-セピージャ-コルドバ-マドリッド(トレドも) 山田さんだけ ドイツ:ケルン-シュトゥットゥガルト 他

実走:

コメント:なし

3/36

面子:三宅、エジリ(T大生)

予定:中津川-白川郷-金沢-京都

実走:金沢からなえて輪行。

コメント:嵐の中ダルダル。白川郷よかった。こんなオタク臭いツアーはゴメンだ。

3/203/25

面子:Fredy

予定:一ノ関-猊鼻渓-気仙沼-那珂湊-銚子

実走:気仙沼-牡鹿-輪行-子名浜-那珂湊-鹿島神宮

コメント:一ノ関輪行は不可能になったらしい。休日ダイヤならまだいけるかも。近いうちに熱海発宇都宮行きという電車ができるかもしれないらしい。大いに期待。

3/234/1

面子:마에다

予定:福岡-英彦山-邪馬渓-九酔峡-竹田-佐伯-鶴御崎-佐賀関-フェリー-三崎-佐田岬-宇和島-輪行-春合宿-屋島-阿波-徳島-鳴門-溝生田岬-甲浦

実走:予定通り

コメント:本土四端が繋がりました。九州と四国の四端も制覇!!

3/26

面子:Fredy

予定:佐世保-生月島-道の駅うなつも

実走:佐世保-宮の浦-生月島-下関

コメント:何故佐世保で吹雪。全く意味不明。

3/27

面子:黒川

予定:豊永-京柱峠-東祖谷山村-落合峠-阿波加茂

実走:同上

コメント:ムーンライト高知で到着後、80km2100upを午前中でやっつけました。

・京柱峠…12/283/31冬季閉鎖ですが、実は夜間だけらしい。車もフツーに通ってた。

・阿波加茂駅…地元のおばちゃんと1時間半くらい話し込んでしまった。(しまいにはメアド交換まで()

3/3031

面子:花井

予定:高松-輪行-松山-しまなみ海道-尾道-…

実走:松山について道後温泉に入り、高松城を見て、夜桜の下、友人と一杯。友人邸に泊まり、翌日今治まで走り、以下予定通り。

コメント:松山はなかなか味のある街でした。しまなみ海道はダルいけど、瀬戸内海はきれいだった。「海が流れている」のをはじめて見て感動した。リンコーしんどい。

4/6

面子:岩木、中村

予定:桜井-吉野

実走:桜井-吉野-洞川

コメント:上の方はまだ開花前。人多すぎ。吉野神宮は穴場で桜も素晴らしい。

4/1415

面子:辻井()、成田、花井、モリけん、柳沢

予定:BOX-ハナセ-常照皇寺-三台高校-日吉-るり渓-妙見山

実走:同上

コメント:みんながんばった(花井) 心洗われた(成田)つ…つかれた(モリケン)


注)

読めない漢字が多く、省いていたりします。ごめんなさい。字はキレイに。コメントはたくさん書いてね。難しい漢字には振り仮名を振っていただけるとありがたいです。