紅葉の乗鞍、涸沢

紅葉の乗鞍、涸沢

花井(一)

今更ながら、もう2ヶ月も前のツアー報告をしたいと思います。時間がたって記憶が薄れているのでなかなか鮮明に伝えることができません。あしからず。

 その週末、僕は芦生演習林に行こうとして…結局うだうだして行かなかっただろうと思う。そんな時山村さんから「涸沢行かない?」というメールがきた。山だ、山にいけるんだ!僕は即、返事をした。「是非!」

 結局デュエットになった。出発日に、SAMMA会!が行われていたからである。うーん、これにも出たかったが。それでもあの体験はあのときじゃないとできなかったものだった。

 

10月13日金曜日朝。僕らは京都駅にいた。授業は? ブッチした。満員の電車にザックとチャリを押し込んだ。

 3時ちょっと前、がらがらの車内から高山駅に降り立った。食料や水を買い込んだり、遅い昼飯を食ったりして、結局走り出したのは4時前だったっけ。

くに過ぎ去ったこの時期、5時過ぎには日がかげり始め、6時にはとっぷり暮れて、真っ暗になってしまった。7時過ぎまで明るかった夏のころが羨ましい…

 途中休憩のため、平湯峠への上りを左に折れて、朴の木平バスターミナルに。…ここは、見覚えがあるぞ?あぁ!朴の木平ってスキー場じゃん!道理で見覚えがあるはずだ。ガキのとき、無謀にも上級コースに突っ込んで、外れて遥か下まで落ちてったスキー板…見知らぬおっちゃんに持ってきてもらったっけ。 当時ここまで自転車で来るなんて予想もしなかったであろうその場所を懐かしむ。

 そのときあることが判明した。なんとここのトイレ、暖房のはいったロビーつきだったのだ!いうたら神テン場である

 決断の時。ここでテン場るか?峠まで行くか? 今日峠まで行っとけば明日400upしなくて済むが、良テン場であるかは不明。

 当然、ここで!気持ちよ~く寝れました。

 

 まだ暗いうちに上りはじめ、平湯峠に到着。いざ乗鞍スカイラインへ! が、ゲートが閉まっている。電光掲示板によると、開門は7時。時計に目をやると、5時半。ふむふむなるほど、1.5時間まてと。こんな寒いとこで。待てーん!しかも今日は上高地の横尾って所まで行かないといけないのだよ。というわけでブッチしました、はい。

 見上げても、見下ろしても、紅葉。車は来ない。この景色を独占しているなんてなんかすごくいい気分。…だったのに…管理人の車がやってきて、

 「君たち、ちゃんと入り口でまっててね」

 無情のダウン・・・戻ってきてしまった入り口に。しかも管理の方が言うには、上の方は路面に霜が降りてて、開門してもいつ自転車が通れるようになるかわからない、とのこと。

寒いなか待っていると、岩木さんと黒川さんがやってきた。まさかこんなところで会えるとは思ってなかったのでびっくり。山村さんもうれしそうにはしゃいでました。

さぁ7時。門が開く。が、自転車はまだ通れないと。

いや、これは行けるやろ、と首を傾げる岩木さん

何度も電話をかけようとする山村さん

そして、晴乞いの儀式をし始める黒川さん。結局許可が下りたのは、9時ごろだったっけ。

~ここまで書いて、それから時間がだいぶあいたので細かいことが曖昧になっています。印象に残っていることを中心に書いていこうと思います。~

乗鞍スカイライン:さすが道路最高地点。登りきるまでだいぶかかったし、かなりしんどかった。でも4人で登っていると精神的にとても楽だった。紅葉真っ盛りできれいだった。森林限界をぬけると、わずかな草で覆われた山々、そしてうっすら積もる雪がきれいだった。ゴール目前、視界が開けて高原となり、気持ちよく走れた。

そのあと、岩木さん黒川さんは乗鞍岳に登るという事で分かれた。そして僕らは上高地へ。

交渉力:ダウンして沢渡まで出て、そこからバス輪した。が、僕がまだ輪行できないうちにバスが!僕がもたつく間、山村さんは何とかバスを止めててくれて、乗ることができた。さらに実は自転車不可だったのも山村さんの粘りで許可してもらえたのだ。この山村さんの少々強引なまでの交渉力は、見習うべきだなぁと思った。

 上高地に入るには釜トンネルという、アップで狭く、長いトンネルを通らなければいけない。バス輪できてほんとによかったなぁ…

横尾まで:上高地に着き、川沿いの、そんなアップは無いが、やたら人のいるハイキングコースをチャリで行く。途中でインストラクターの人に注意されてびびったけど、なにぶん時間が無いものですから、できるだけチャリに乗って無事横尾に到着。明日はここから涸沢に登ります。

涸沢:暗いうちに出発する。明るくなってくると、見事な紅葉が姿を現した。そして、涸沢に近づくと、朝日で金色に染まった穂高が見えて、すごいきれいだった。涸沢は三方を山に囲まれたカールという地形のところで、見上げる穂高連峰は荘厳だった。涸沢ヒュッテはおでんが有名らしく、位置エネルギーを感じさせない値段設定で非常によろしい。おでんで温まりながら涸沢の美しい紅葉を見ていた…


乗鞍スカイにも行けて、涸沢にも行けて、短い日程ながら欲張りなツアーができました。

岩木さん、黒川さん、そしてツアーに誘ってくれた山村さん、ありがとうございました。

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