NF屋久島 ~すばらしき大自然~
期間:11/23~27
面子:Shinjiさん(Ⅲ)
Choshiさん(Ⅲ)
Naritaさん(Ⅱ)
Tsujii(Ⅰ、企)
Hanai(Ⅰ、文)
0日目
夜行バスで九州は鹿児島へ。夜行バスって初めてだ。ちょっとわくわく。
1日目(白谷雲水峡へ)
朝起きると、バスは九州を走っていた。夏合宿以来3ヶ月ぶりの九州。窓から見える台地はかわらず広大だった。
7:40ごろ鹿児島天文館前下車。フェリー乗り場を目指す。雨でずぶ濡れになりながらターミナルに着き、中に入ると、そこには衝撃の事実が…
「フェリー屋久島2 天候不良により 本日欠航」
がーんがーんがーん… ま、まさかNF屋久島、肝心の屋久島にたどり着けないのか!?と思ったけど、他の手があった。高速船「トッピー」。こいつはかろうじて運行していたのでこちらに乗った。トッピーは水中翼船という船で時速80kmでるという代物。
おお!速い速い☆あっという間に鹿児島湾を出て、太平洋へ。―――外海は激しく時化て、うねりが高い。トッピー君は負けじと進むが、うねりをこえるたびに↑↓。最初は面白がっていたが、辻井、ダウンー!
それでも何とか屋久島に着けた。出迎えてくれたのは、11月下旬とは思えない南国の陽気と、間近に壁のように聳え立つ山。洋上アルプスとよばれるのも納得できるなぁ。あっ、はよせんとバスに乗り遅れてまうがや。
バスは急斜面にはりついた道をうねうね登る。上を見りゃ山、下を見れば海。なんとも不思議な景色に思えた。そしてバスは海抜500mちょいの白水雲水峡へ。よし、重たいザックをうんせと背負って屋久島登山の第一歩。島なのに驚くほど豊富な水量の峡谷。そこから森の中に入ると、そこは巨木と苔の世界。森全体に濃い生命力が漂っている。早速いろんな屋久杉たちが出迎えてくれた。途中何度か沢を渡るところがあって、「ずるっ!」「うわぁ!!」哀れなり調子さん。靴浸水
屋久島は山の中での野宿は禁止されている。そのかわり、無人無料の山小屋が所々にある。今日はそのひとつ、白谷山荘で泊まる。成田さんが焼酎「三岳」放出で幸せ度↑。
2日目(大株歩道を通って高塚小屋、太古杉、三神杉を見るハズが…)
屋久島は「ひと月に35日雨が降る」と言われる。そう、雨なんです。小屋をでて歩いていくと、この辺りは「もののけ姫の森」と名づけられていた。(もののけ姫に出てくるあの森は、屋久島と白神山地を足してつくられたらしい)まだ薄暗くて森ははっきりとは見えないけど、苔むした感じや倒木なんかが雰囲気を出していた。巨大な岩盤がせり出しているところがあったが、モロが寝そべっていた岩にそっくりだったし、ヤクシカにも出会い、その姿にシシ神を想像した。この森にはコダマもいるに違いない。
また歩いていってしばらくするとトロッコ線路ぶつかった。すると…ぞろぞろ人の列。大抵が「縄文杉を見る日帰り登山パックツアー」のおっちゃんおばちゃんのようだ。別の登山口から大量に入ってくるからねぇ・・。線路上に木道が整備されてて歩きやすい。もうこりゃ観光地ですな。追い抜かすこともできず、ぞろぞろだらだら。大株歩道入り口で休憩する人たちを尻目にさっさと行く。
大株歩道はその名の通り、歩道の両脇に屋久杉の巨木が次々に現れる。翁杉、ウィルソン株、大王杉、夫婦杉、etc.そして、辻井のお目当てだった、逆さ杉。あまり名は知られていないが、幹があるところでいっせいに枝分かれし、まるで根っこのように見えることからそう呼ばれるようになった。辻井感激。写真撮りまくりでした。
そして屋久島のシンボルともなっている縄文杉。確かにでかいが、観光地化されすぎて雰囲気が出ていなかった。個人的には、翁杉、大王杉のほうがよかった。
縄文杉から15分で高塚小屋につく。ここでしんじさんの知り合いの溝口と言う人に出会った。かれもNFを利用してここへ来たらしい。荷物をデポって溝口さんも加わって、太古杉、三神杉(竜神、風神、雷神杉)ピストンに出発。やっぱり身が軽いと断然はやい。あっというまに太古杉までたどりつき、三神杉へと向かうが、どこにあるかわからず、何かよくわからん登山道(?)に入り込んで、散々苦労した挙句、日が暮れるといけないので、無念の引き返し。悔し紛れに適当な屋久杉を3本選んで、三神杉と名づけてやった。へっへーんだ。
高塚小屋に戻ってみると、定員20人の小屋に僕らを含めて20人以上いて、その夜は狭さと落ちてくる結露に悩まされながら就寝。
3日目(屋久島登山のハイライト!宮之浦岳、永田岳など)
持ってきたスパゲッティのソースがないと言うことが発覚。そして今朝はうどん。が、水をケチってえらい事に…
屋久島の魅力は杉だけじゃない。そう思った一日。
高塚小屋を出ると、ぐんぐん高度を上げる。そりゃ、直径30kmほどの島なのに、中心は1800mを越す山岳地帯だもんね。急登々々。植生がどんどん移り変わっていくは面白い。海岸沿いの亜熱帯の植生から、温帯林、さらに森林限界を突破し、一面のササ藪となる。農学部や植物が好きな人は訪れる価値あると思うよ。
稜線上に出る。そうすると、何メートルもある巨岩がごぉろごぉろ横たわったいて、不思議で迫力のある光景が広がっている。 屋久島にはいろんな顔があるんだなぁ。
永田岳ピストンと宮之浦岳の分岐までは結構えぐい。登山道は雨で沢と化し、一枚岩のうえをロープで登ったりした。分岐に到着も企画者辻井「永田岳カットの方向で」と萎えモードだったが、ガスが晴れそうだったので、結局行くことに。
僕は後悔した、非常に後悔した。デジカメをデポってきてしまったことを。ガスが晴れ、眼前に永田岳の雄姿が現れたのだ。僕はうれしくってちょっと駆け出した。
永田岳頂上。岩をよじ登りその上に立つと…
「うおぉー!!すっげぇ…」
360°大パノラマ。島の中心のほうを向くと宮之浦岳が、外側を向くと、自分の立っているところから遥か下のほうに見える永田集落まで斜面がストン、と落ちていて、その先は海、空へと続いていた。360°どちらを向いてもすごい景色で、ずっとそこで眺めていたかった…
感動の余韻に浸りつつ、来た道を戻る。さっきの分岐で昼飯。エネルギー補給完了し、宮之浦岳へ! 着いた!屋久島の、かつ九州の最高峰、宮之浦岳。おお!すげえ見晴らし!九州本土のほうまで見える!・・・・んだろうな、ガスってなけりゃ。
その後主稜線上を歩き、黒味岳ピストンして、石塚小屋に。こっちの登山道はあまりメジャーでなく、人が少なくて快適に寝れました。(成田さん、幸せアイテム②ウイスキー、アイテム③フルーツ杏仁缶放出☆ゴチです)
4日目(太忠岳ピストン、そして下界へ)
やばい、熟成された靴と靴下が、刺激臭を放っている。
ファブリーズもまるで効かんクラス。時間とともに熟成は進む…
歩く歩くひたすら歩く。特にたいした見所もなく、淡々と。あぁしんど。辻井はかなりお疲れの様子で、休憩ポイントについた瞬間、ザックを打ち捨てていた。屋久杉ランドを経由して、太忠岳の分岐で昼飯。今日の昼飯は釜飯。しやわせ☆ そしてザックデポって登り始める。調子さんは膝を痛めたらしく、1歩踏み出すごとに「余裕だァァ゛」と全然余裕そうじゃないのに言いながら、登っていて、心を打たれた(嘘) そして天候は嵐。雷も鳴っている。いつもなら雷にちょっとわくわくするが、このときは、隣の木に落ちるんじゃないかとびくびくしていた。ありえん傾斜を登りきり、太忠岳頂上。そこには天柱石というかっこいい岩が立っている。その高さ50m。嵐の中、見上げる。
これで屋久島縦走の目的は一通り果たしたわけだが、下界へ降りるバスに乗るためには、結構時間がかつかつになっていた。うりゃっと下り、ぎりぎりバス停に着いた。
楠川温泉で久しぶりの風呂に入り、料亭でちょいと豪華に海の幸を喰らい、宮之浦港近くでテンバった。
5日目(ドライブ日和)
今日は幸せにレンタカーで屋久島を時計回りで1周。「ブォォォォォン!」普通の道なのに90km/hで車を追い越すしんじさん。や、やりますねぇ…
右手に山、左に海。南国情緒。印象的なことを箇条書きにしてみます。
ヤクザル 普通に道の上にぞろぞろいる。車で至近距離に近づいても逃げる気配全くなし。なんとふてぶてしいこと。ヤクシカにも遭遇しまくった。やまのなかでもよく見かけて、1mくらいまで近づいても逃げん。こんなに人馴れしていていいのか?
千尋の滝 遠くの展望台から見てもかなりの迫力。このときなんとタイミングよく虹が、滝の上にかかって、超きれいだった。
モッチョム岳 岩壁が切り立ち、鋭くそびえる。登山道のあまりの険しさから、名前の頭文字とかけて「Mの山」と称される。らしい。成田さんは登るべし?
大川の滝 日本百名瀑の1つ。落差88m、水量豊富で白いしぶきを上げて落ちる様は迫力満点。
屋久島灯台 白い建物が海の青に映えて清清しい雰囲気の場所。
と、登山を含め、屋久島を存分に楽しむことができた。
帰りはフェリー。甲板にでてしばらく、雲に隠れてゆく屋久島を眺めていた。
その後、ありえんくらいの揺れでダウンして寝てたら鹿児島に着いたとさ。
おわり
屋久島まじいいよ。行っとく価値あるって。
0 件のコメント:
コメントを投稿